順徳院(じゅんとくいん)
小倉百人一首 100番
(上)
百敷や ふるき軒端の しのぶにも
(下)
なほあまりある 昔なりけり
▼音声
読み
ももしきや ふるきのきばの しのぶにも
なおあまりある むかしなりけり
現代語訳
宮中の古い建物の軒下にこっそり生えている草を見ると、もっと栄えていた時期もあったのになぁと思い出します。
解釈
栄えていた昔の御代を懐かしむ、哀愁の歌
作者とプロフィール
名前:順徳院(じゅんとくいん)
性別:男性
生没年:1197~1242年
84代天皇で、15歳で天皇に即位しましたが、25歳で息子に譲位しました。
政治より歌や音楽の世界を好む文化人で、「八雲御紗」の作者でもあります。
雑学・豆知識
20歳の頃に詠んだ歌です。
当時、朝廷は幕府側に押されぎみであったため、宮殿の整備もままならない状態で、それを嘆く歌だといわれています。