大弐三位(だいにのさんみ)
(上)
ありま山 ゐなの笹原 風吹けば
(下)
いでそよ人を 忘れやはする
▼音声
読み
ありまやま いなのささはら かぜふけば
いでそよひとを わすれやはする
現代語訳
有馬山の笹は、風が吹けば貴方の様にそよそよと音をたてている。
さぁそのことですよ?
私が貴方を忘れる事などありましょうか。
解釈
つれない人に対して自分の心変わりがない気持ちを伝える歌
作者とプロフィール
名前:大弐三位(だいにのさんみ)
性別:女性
生没年:999~1077年
紫式部の子。
十六歳で身寄りがなくなってしまいましたが、後に藤原定頼や兼隆らと恋愛し子を産み、乳母となりました。
雑学・豆知識
相手の心変わりを詠んだ歌に対して、相手から逆に心変わりを攻められ、切り返しとして詠ったのがこの歌です。
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