寂連法師(じゃくれんほうし)
小倉百人一首 087番
(上)
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
(下)
霧たちのぼる 秋の夕暮れ
▼音声
読み
むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに
きりたちのぼる あきのゆうぐれ
現代語訳
にわか雨の後、露もまだ乾かない木の葉に混じって、ほの白い霧が這い登ってくる、秋の夕暮れ。
解釈
秋の夕暮れの静かさを詠んだ歌
作者とプロフィール
名前:寂連法師(じゃくれんほうし)
性別:男性
生没年:?~1202年
藤原俊海の子で、名前が藤原定長です。
父の兄にあたる人に養子に入りましたが、養父に実子が生まれたため、23歳で出家しました。
六百番歌合で、六条家の藤原顕昭と論争し、対立した逸話は有名です。
「古今和歌集」の選者の一人ですが、完成を待たずに亡くなりました。
雑学・豆知識
「五十首歌奉りしとき」の詞書です。