後京極摂政前太政大臣(ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん)
小倉百人一首 091番
(上)
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに
(下)
衣かたしき ひとりかも寝む
▼音声
読み
きりぎりす なくやしもよの さむしろに
ころもかたしき ひとりかもねん
現代語訳
こおろぎが鳴く、霜が降りる寒い夜に、むしろの上の片方だけに袖を敷いて、私は一人寂しく寝るのだろうか。
解釈
寒い夜の一人寝の寂しさの歌
作者とプロフィール
名前:後京極摂政前太政大臣(ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん)
性別:男性
生没年:1196~1206年
関白藤原兼実の子で、名前が藤原良経、または九条良経ともいわれています。
父の失脚により、一度出世の道から外れますが、その後太政大臣となりました。
和歌・漢詩の両方の才能がありましたが、38歳で急死した事から、暗殺という説もあるようです。
雑学・豆知識
歌の中の「きりぎりす」とは、現在のこおろぎの事を指します。