左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)
小倉百人一首 079番
(上)
秋風に たびなく雲の たえ間より
(下)
もれ出づる月の かげのさやけさ
▼音声
読み
あきかぜに たびなくくもの たえまより
もれいずるつきの かげのさやけさ
現代語訳
秋風にたなびく雲の隙間から、漏れてくる月の明かりの澄み切った美しさよ。
解釈
秋の月夜の美しさを詠った歌。
作者とプロフィール
名前:左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)
性別:男性
生没年:1090~1155年
藤原顕子で、名前は藤原顕輔といいます。
近臣として昇進しますが、後に疎外され、天皇没後にまた政界に復帰しました。
「詞花集」の撰者で、顕輔の周りには優れた歌人が沢山いたそうです。
末っ子でしたが、歌の才能が認められ、藤原家の跡継ぎとなっています。
雑学・豆知識
この歌は、「崇徳院に百首の歌奉りけるに」とある中の一首になります。