源兼昌(みなもとのかねまさ)
小倉百人一首 078番
(上)
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に
(下)
幾夜ねざめぬ 須磨の関守
▼音声
読み
あわじしま かようちどりの なくこえに
いくよねざめぬ すまのせきもり
現代語訳
淡路島へと飛ぶ千鳥の鳴き声で、須磨の看守は何度夜に目覚めたことだろう。
解釈
須磨の旅中の哀感を詠んだ歌
作者とプロフィール
名前:源兼昌(みなもとのかねまさ)
性別:男性
生没年:不詳
美濃守源俊輔の子で、はっきりとした生没年は分かっていませんが、1128年頃までは生きていたようです。
晩年には出家しました。
雑学・豆知識
この歌が詠まれた時代には須磨の関所は存在していなかった事から、「源氏物語」の光源氏が、不倫がばれて流された事の寂しさを思って詠んだ歌ではないか、といわれています。
[map_tb:兵庫県洲本市安乎町山田原]