式子内親王(しょくしないしんのう)
小倉百人一首 089番
(上)
玉のをよ たえなばたえね ながらへば
(下)
忍ぶることの 弱りもぞする
▼音声
読み
たまのおよ たえなばたえね ながらえば
しのぶることの よわりもぞする
現代語訳
私の魂よ、絶えるなら絶えてしまえ。
このまま生きていると、耐え忍ぶ気持ちが弱まり、耐えることが出来なくなってしまうから。
解釈
人目を忍ぶ恋に耐え切れない恋の歌
作者とプロフィール
名前:式子内親王(しょくしないしんのう)
性別:男性
生没年:?~1201年
新古今を代表する女流歌人です。
6歳頃から賀茂の齋院となり、16歳の時に病の為、職を離れます。
その後は尼となり、一生独身で過ごしました。
雑学・豆知識
藤原定家に贈ったのではないかと思われる歌ですが、恋愛に入る前にこの歌を送り、断りの手紙だと解釈した定家は、恋を告げずに諦めたという説があります。