ホーム > 81番~90番, か行の作者 > 皇嘉門院別当(こうかもんいんのべっとう)


皇嘉門院別当(こうかもんいんのべっとう)

皇嘉門院別当(こうかもんいんのべっとう)の画像

小倉百人一首 088番

(上)
難波江の 葦のかりねの ひとよゆゑ

(下)
みをつくしてや 恋ひわたるべき

▼音声

読み
なにわえの あしのかりねの ひとよゆえ
みをつくしてや こいわたるべき


現代語訳

難波江の短い一節の芦のように、短い夜の出来事を、身を尽くすように恋しく思わなければいけないのでしょうか。

解釈

旅先の一夜かぎりの恋を、一途に思う女性の歌


作者とプロフィール

名前:皇嘉門院別当(こうかもんいんのべっとう)
性別:女性
生没年:不詳
源俊隆の娘で、本名・生没年は不詳です。
皇嘉門院聖子に別当役として仕えており、晩期には尼となりますが、その他の事は殆ど分かっていません。

雑学・豆知識

貴族の女性が、このような一夜限りの契りをすることは無かったのではないかという考えから、この歌は遊女の立場になって詠んだ歌ではないかという説もあります。


Amazon、楽天で百人一首商品をチェック

amazonで見る 楽天で見る

 

百人一首ピックアップ

待賢門院堀川(たいけんもんいんのほりかわ)

(上)
長からむ 心も知らず 黒髪の

(下)
乱れてけさは 物をこそ思へ

後鳥羽院(ごとばのいん)

(上)
人も惜し 人も恨めし あぢきなく

(下)
世を思ふゆゑに 物思ふ身は

恵慶法師(えぎょうほうし)

(上)
八重葎 しげれる宿の さびしきに

(下)
人こそ見えね 秋は来にけり

大中臣能宣朝臣(おおなかとみのよしのぶ)

(上)
みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃えて

(下)
昼は消えつつ ものをこそ思へ

鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)

(上)
世の中は つねにもがもな 渚こぐ

(下)
あまの小舟の 綱手かなしも

和泉式部(いずみしきぶ)

(上)
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に

(下)
今ひとたびの 逢ふこともがな