祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)
小倉百人一首 072番
(上)
音にきく たかしの浜の あだ波は
(下)
かけじや袖の ぬれもこそすれ
▼音声
読み
おとにきく たかしのはまの あだなみは
かけじやそでの ぬれもこそすれ
現代語訳
有名な高師浜にうちつける波はいりません。
袖が濡れてしまうのは嫌ですから。
解釈
プレイボーイと名高い男を拒む歌
作者とプロフィール
名前:祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)
性別:女性
生没年:?~1113年
平経方の娘・源忠重の娘・藤原師長の娘など、色々な説があり、正確な所はわかっていませんが、歌の才能に優れており、多くの恋の歌を残しています。
雑学・豆知識
堀川院の艶書合わせの歌会の、返しとして詠んだ歌です。
この歌を書いた時の祐子内親王家紀伊は70歳で、あくまでも行事の一環の歌であり、恋人関係に贈った歌ではありません。