良暹法師(りょうぜんほうし)
小倉百人一首 070番
(上)
さびしさに 宿をたち出でて ながむれば
(下)
いづこも同じ 秋の夕暮れ
▼音声
読み
さびしさに やどをたちいでて ながむれば
いずこもおなじ あきのゆうぐれ
現代語訳
寂しく感じて宿の外に出てみたけれど、どこを見ても同じ秋の夕暮れでした。
解釈
秋の夕暮れの寂しさを詠った歌
作者とプロフィール
名前:良暹法師(りょうぜんほうし)
性別:男性
生没年:不詳
出生や生没年、経歴など、詳しいことが不明な人物で、68歳頃に亡くなったのではないかといわれています。
歌も独学で学んだのではないかと言われているようです。
雑学・豆知識
歌の中の「宿」とは、現在の宿とは違い、自分の家や我が家の事を指します。
逆に、現在でいうところの「宿」を指すときは、旅篭などと呼ばれていました。