藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)
小倉百人一首 018番
(上)
住の江の 岸に寄る波 よるさへや
(下)
夢の通ひ路 人目よくらむ
▼音声
読み
すみのえの きしによるなみ よるさへや
ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
現代語訳
住の江の岸による波、夜の夢の中でさえ貴方は逢ってくれないのですか。
昼間は無理だとしても、一人で寝ている夢の中でさえも貴方に逢えないのですか。
解釈
逢えないじれったさを思わせる恋の歌
作者とプロフィール
名前:藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)
性別:男性
生没年:?~901年
藤原富士麿の子。
和歌だけではなく、書道にも優れた才能を持っていた芸術家です。
雑学・豆知識
別の解釈としては、作家自身が夢でも人を避けている、又は夢の中にでさえ人目を忍んで夜に逢いに行くなどがあります。