伊勢(いせ)
小倉百人一首 019番
(上)
難波潟 みじかき芦の ふしの間も
(下)
逢はでこの世を すぐしてよとや
▼音声
読み
なにはがた みじかきあしの ふしのまも
あはでこのよを すぐしてよとや
現代語訳
難波潟に生い茂る芦の短い節目のような短い間でさえも、貴方は逢ってくれないのですか。
逢えないままこの世からいなくなるしかないのでしょうね。
解釈
逢えない辛さを綴った恋の歌
作者とプロフィール
名前:伊勢(いせ)
性別:女性
生没年:877~938年
藤原継蔭の娘。
三十六歌仙の1人。
恋多き女性で、波乱万丈な人生を送りました。
雑学・豆知識
伊勢は恋人が多く、この歌を送ったはっきりとした相手が特定できません。
若き日の藤原仲平ではないかという説が有力だといわれています。