元良親王(もとよししんのう)
小倉百人一首 020番
(上)
わびぬれば 今はたおなじ 難波なる
(下)
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
▼音声
読み
わびぬれば いまはたおなじ なにはなる
みをつくしても あはむとぞおもふ
現代語訳
世間的には悪い事だと知っていながらも、今となっては過去も現在も同じ事。
難波にある澪つくしの名のように、身も心も命さえをなくしても構わない、少しでもいいから貴方と逢いたいのです。
解釈
激しい感情の恋の歌
作者とプロフィール
名前:元良親王(もとよししんのう)
性別:男性
生没年:890~901年
陽成天皇の皇子。
女性との歌が多く様々な女性と関係をもったことで知られています。
雑学・豆知識
歌の相手の女性は、当時の天皇の父である宇多院の后である藤原褒子です。
つまり不倫の恋です。
この不倫が世間の間で知られた後、詠われたものといわれています。