左京大夫道雅(さきょうだいぶみちまさ)
小倉百人一首 063番
(上)
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを
(下)
人づてならで 言ふよしもがな
▼音声
読み
いまはただ おもいたえなん とばかりを
ひとづてならで いうよしもがな
現代語訳
今となってはただ「貴方を諦めましょう」という言葉を、人に託すのではなく、自分自身が直接言える方法があればいいのですが・・・。
解釈
諦めるという言葉だけでも直接告げたい、という思いを込めた歌
作者とプロフィール
名前:左京大夫道雅(さきょうだいぶみちまさ)
性別:男性
生没年:992~1054年
内大臣藤原伊周の子で、名前が藤原道雅です。
藤原道長に押され、幼くして失脚し、不遇のまま一生を過ごしました。
雑学・豆知識
神に仕える巫女の役割を持つ女性との禁断の恋がばれ、逢う事さえも叶わなくなってしまった時に読まれた歌です。