周防内侍(すおうのないし)
小倉百人一首 067番
(上)
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
(下)
かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
▼音声
読み
はるのよの ゆめばかりなる たまくらに
かいなくたたん なこそおしけれ
現代語訳
春の夜のように、短い時の腕枕のせいで、二人の仲を怪しむような噂が流れてしまったら、とても悔しく思いませんか?
解釈
安易な戯れを拒む歌
作者とプロフィール
名前:周防内侍(すおうのないし)
性別:女性
生没年:不詳
平棟仲の子で、名前は平棟子といい、病気の為出家しました。
「栄華物語」末巻の作者ではないかといわれていますが、詳しいことはわかっていません。
雑学・豆知識
皆で夜語りをしていた際に、枕が欲しいと言った周防内侍に、藤原忠家が腕枕をしてあげようかと言ってきた際、断りの歌として詠んだ歌です。