源重之(みなもとのしげゆき)
(上)
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ
(下)
くだけてものを 思うころかな
▼音声
読み
かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ
くだけてものを おもうころかな
現代語訳
風が激しいので、波が自然に岩で砕けるように、私の心も砕けるように悩み苦しんでいます。
解釈
自分の恋の苦しみを波に例えた歌
作者とプロフィール
名前:源重之(みなもとのしげゆき)
性別:男性
生没年:?~1000年頃
源兼信の子ですが、のちに源兼信の兄の源兼忠の養子となりました。
三十六歌仙の一人で、百首歌は源重之により始まるといわれています。
雑学・豆知識
冷泉院が東宮の時に「恋」の歌として献上したものですので、岩は片思いの相手の女性として解釈することが出来ます。
また、「伊勢集」の中の歌の本歌取りではないかともいわれています。
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