清少納言(せいしょうなごん)
小倉百人一首 062番
(上)
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも
(下)
よに逢坂の 関はゆるさじ
▼音声
読み
よをこめて とりのそらねは はかるとも
よにおうさかの せきはゆるさじ
現代語訳
まだ夜が明けないうちに、鶏の声真似で騙そうとしていても、あなたに逢う事はありませんよ。
解釈
夜明け前に帰った男に対して、仕返しの歌
作者とプロフィール
名前:清少納言(せいしょうなごん)
性別:女性
生没年:不詳
肥後守清原元輔の子で、かの有名な「枕草子」の作者です。
雑学・豆知識
朝方に「物忌み期間だから」とすぐに帰ってしまった藤原行成が、「鶏の声にせかされて帰った」という言い訳の歌を贈ったのに対し、
騙されませんよという意味を込めて返した歌です。
この歌を藤原行成が受け取った時に、いい歌だと人に見せて回り、宮中で賞賛されました。