壬生忠岑(みぶのただみね)
(上)
有明の つれなく見えし 別れより
(下)
あかつきばかり 憂きものはなし
▼音声
読み
ありあけの つれなくみえし わかれより
あかつきばかり うきものはなし
現代語訳
有明の冷たい月が出ていた日、つれない別れを経験しました。
夜明けの暗い時はあの時を思い出し、自分の運命を悲しく思います。
解釈
過去を引きずる恋の歌
作者とプロフィール
名前:壬生忠岑(みぶのただみね)
性別:男性
生没年:未詳
生没年だけでなく、家系や生涯など殆どが不明な人物。
しかし歌人としては、早くから有名だったようです。
雑学・豆知識
別れて時間がたってから詠んだ歌とされています。
後鳥羽院が「古今集」で最も優れた歌を訊ねた際に、藤原定家・家隆の二大歌人がこの歌を上げました。
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