河原左大臣(かわらのさだいじん)
小倉百人一首 014番
(上)
みちのくの しのぶもぢずり たれ故に
(下)
乱れそめにし われならなくに
▼音声
読み
みちのくの しのぶもじずり たれゆえに
みだれそめにし われならなくに
現代語訳
信夫捩じ摺りの乱れた模様のように、私の心が乱れてしまったのは誰のせいか分かりますか?
私のせいではなく、貴方のせいなのですよ?
解釈
乱れる恋心の歌
作者とプロフィール
名前:河原左大臣(かわらのさだいじん)
性別:男性
生没年:822~995年
本名は源融で、嵯峨天皇の第八皇子。
風流を好む人だったようで、自分の別荘の庭に奥国の風景と同じものを作らせました。
雑学・豆知識
女性から問われたのを、答える形で返した歌です。
信夫捩摺はこの歌の影響により、当時の都人は見るだけで乱れる恋心をイメージさせたといわれています。