安部仲麿(あべのなかまろ)
小倉百人一首 007番
(上)天の原 ふりさけ見れば 春日なる
(下)三笠の山に 出でし月かも
▼音声
読み
あまのはら ふりさけみれば かすがなる
みかさのやまに いでしつきかも
現代語訳
大空をふりあおいではるか遠くを眺めてみると、月が見える。
あの月は・・・、昔住んでいた日本の故郷である春日の三笠山の上に出ていたあの月と同じものなのですね。
解釈
故郷を懐かしむ歌
作者とプロフィール
作者:安部仲麿(あべのなかまろ)
性別:男性
生没年:701~770年
奈良時代の遣唐留学生のうちの1人です。
日本に何度も帰ろうとしたのですが上手くいかず、結局日本に帰れないまま亡くなりました。
雑学・豆知識
安部仲麿が、もうすぐ日本に帰国するという事を祝う宴の席で詠んだ歌です。