猿丸大夫(さるまるたゆう)
小倉百人一首 005番
(上)
奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の
(下)
声きくときぞ 秋はかなしき
▼音声
読み
おくやまに もみぢふみわけ なくしかの
こえきくときぞ あきはかなしき
現代語訳
人里はなれた山奥で、紅葉があたり一面に敷き詰められたのを踏み分けると、鹿の声が聞こえてくる。
それを聞いていると、秋はいよいよ悲しいものだと感じとれるよ。
解釈
秋特有の寂しさを現した歌
作者とプロフィール
名前:猿丸大夫(さるまるたゆう)
性別:男性
生没年:不詳
伝承上の人物で、実在しなかったのではないかという説が有力のようです。
雑学・豆知識
歌の中の、紅葉を踏み分けているのは鹿という説と作者であるという説の二つがあるようです。
また実際の鹿にはめったに鳴くことがないそうです。